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2004/0323 no2 私は毎日4本の川を渡り東京に行く
日々考えていることをいざ言葉にするのはとても難しい作業だが、それでも毎日丁寧に生きれば、きっと自分の言葉で話ができるようになると、以前ある人に言われたことがある。丁寧に生きるとは一体どういうことなのだろうと私は考えているのだが、これだという答えはなかなか見つからない。早起きして朝の光を浴びる生活や、農作業をして大地の恵みを実感する生活、満員電車に揺られながらもその中で日本経済新聞の「私の履歴書」を読むのが楽しみな生活、がさつにお金を使い月末に後悔する生活。全てが生活であり、1日は同等に過ぎて行くだろう。その限られた中で私は何を丁寧に「思う」か、という事を考えて今日私は川を渡った。明日も世田谷稽古生活。今は稽古に夢中さ。丁寧に生きることで見えるもの。稽古の前の緊張感。すべては私の中に存在する。そんなわけで、今日思ったこと、私は私の言葉を持っているか。
2004/0323 反省
焦るといいことがない。てんぱるといいことがない。
今日の稽古で学んだ事だ。こつこつ積み重ねて行こう。稽古って本当に積み重ねていく作業なんだなと今さらながら実感する。また明日がんばろうと寒空に誓ったら転んだ。
早く暖かくなって欲しい。寒いと体調が乱れるからいけない。でも暖かくなったら花粉症がひどくなるだろう。共演者のぼくもとさきこには「ぎー(と私は呼ばれている)は具合悪くない時ないもんね!」と爽やかに言われたがごもっとも。何かしら「具合が悪い」のはもう卒業だ。今年は「健康第一」をモットーにかかげることに今日決定。
最近全く本を読んでいないし、本屋にも行っていない。それが少し寂しいので、明日はちょっと早起きして本屋に行き、何も買わずに出ようと思う。単にリフレッシュのためだけに本屋に行こう。
2004/0321 さむい日もある


ペンギンプルペイルパイルズ劇団員の二人、ぼくもとさきこ&小林高鹿。高鹿くんは本当はこの10倍かっこいいんだけど・・。残念な写真です。
稽古稽古。とにかく稽古。少しずつ進んで行く。今日私は倉持さんが稽古を見ているその後ろに座って稽古を見ていたのだが、山本大介さんのシーンで倉持さんの肩がぷるぷる震えているのが見えてそれが面白い。正面から顔を見たら、きっと笑ってるんだろうな。声には出さないから分からないけど、きっと笑ってる。私は声だして笑ってしまうので、稽古場に軽く迷惑かけてるんですけど。
自分はといえば、前回同様あたふたしているけど、稽古の時間の中にある作業すべてが面白いなと再発見する。
まだ寒く、桜の咲く頃はいつも寒くてお花見どころじゃないんだよなといつもの季節を思い出す。
2004/0319 春

ペンギンプルペイルパイルズに出演します、玉置孝匡(たかまさ)さん。後ろに見えるのが、劇団員の小林高鹿くん。
今日はまだ咲いていない桜並木で宣伝写真の撮影をした。まだ肌寒いけど、天気がいいので気持ちいい。小林高鹿くんが昨日から合流して、これで全員揃っての稽古が始まった。嬉しいねえ。稽古は少しずつ進んでいます。私もいろんな人に囲まれて、楽しく稽古しています。もうすぐ桜が咲く。
2004/0315 「おちでえす!」
安田大サーカスが気になる。たぶんすぐ飽きる気はするのだが、この団長は何故こういうトリオ形式でやってみようと思い、またこの見せ方に至った紆余曲折を知りたい。つまり安田大サーカスの2万字インタビューが読んでみたい。
体調悪く、久しぶりに身体は宙を舞う感覚。それでも稽古中は元気。稽古中何を考えているかとかいろいろあるのだが、倉持裕さんは一体どういう人なのかとか本当にいろいろ書いてみたいが、それはもう見に来てくれることで全てわかるので、皆ペンギンプルペイルパイルズ見にくればいいと思う。倉持さんの言葉とからだについていこうと私は今わりと必死だ。稽古では取り残される感とか勝手な孤独感とかを「不幸の幸」のように表現してくる人間もいるが私はそういうのはいらない。取り残されることも孤独もすべて当たり前ぐらいの気持ちで笑っていたい。いつも笑っていたいのだった。年をとったのだ/倉持さんが眼鏡を新調した。かっこいい。倉持さんは眼鏡が似合うのでうらやましい。私も眼鏡の似合う女でいたいが、最近目が悪すぎてケントデリカット眼鏡になってしまうのだ。それはほんとうに勘弁だ。
通信講座開始。習い事、久しぶり。っていうか、これ習ってるの?DVD見て、練習するだけ。何だか欲求不満なのでそのうち外に習いに行くことにした。あれを。
2004/0314 たまには話そう
稽古後、中野に行ってみる。東京タンバリンの稽古後の飲み会に顔を出す。
テーブルには次の公演には出演しないが稽古場見学に行った劇団員の夫、その横に扉座の有馬自由さん。そして永井秀樹さん、高井浩子さん、で、カムカムミニキーナの藤田記子さん、青年団の山内健司さん。山内さんは何とこの日記をたまに見てくれているそうだ!「最近デザイン変わったね」!かかかか変わりました!(うちの夫婦は二人揃って山内さんのファンである)そしていきなり「北川辺町ってどんな感じ?」富士日記から静かなブーム、北川辺町。富士日記の威力は凄いのだ。
山内さんは昨年私がク・ナウカの芝居を見ようと劇場前で並んでいた時に声をかけてくれたのだった。それがほぼ初対面に近く、その時なんとオールツーステップスクール旗揚げの前だったのにも関わらず「リップ・ヴァン・ウィンクル」のことを知っていた。私は涙が出るくらい嬉しかったのだった。むしろ泣いていた。かもしれない。声までかけてもらって、オールツーのことまで!その時「嬉しかったことはずっと覚えていよう」と思ったのだった。そしてその日見たク・ナウカはあまりに素晴らしかった。思い出すとそういえばあの日は個人的にいろいろな事が私を支配したのだった。様々な感情の中で、いい事だけは覚えてたい。
私はもう酒はリタイアした。飲めなくなって来たのだ。しかし飲み会の席で話をするのは楽しい。高井さん藤田さんと「ザ・女優」についての考察(「ザ・女優」とはあまりに「女優過ぎている人」の事を指します。ダイソーの「ザ・せともの」「ザ・お風呂」とかと同じ使い方です)を話して楽しかった。私は根っからのおしゃべりなのだろうか。そうですね。以前喋るとストレスが溜まる時もあった。「何故私はこんなに喋っているのだろう?」と思いながらまくしたてていたのだった。今はそこまで頑張らない。多分平均値よりは頑張る方だと思うが、自分的にはあまり頑張っていない。あ、これ「飲み会で盛り上げるためにべらべら喋る」ということについて「私は今現在頑張っているか」という話なので、ま、どうでもいいですねさすがに。/「ピュ−と吹く!ジャガー」の感想メールを頂いた。ありがとうございます。
2004/0313 no2
南波さんの日記は毎日読んでいる。と「しいたけ園←ブロッコリー」というページです。南波さんの日記を読むと、書くことの素晴らしさを教えてもらっているようだ。往復書簡ということで友人・久保優子の返信「しいたけ園→ブロッコリー」も、読んでいると、いいなあ友だちってと思ってしまう。あ、私も友だち。3人で富士山登るわけだしさ。南波さんの日記にカウリスマキの事が書いてあった。大好きで昔はよく見ていた。「マッチ工場の少女」!懐かしいなあ。最高だよね!カティ・オウティネン!よーし私もこれからTSUTAYAに行って来ます。なぜなら今日までレンタル半額だから。/頭が痛い。どうしたらいいんだろう。
2004/0313 さよなら
とうとうwindowsがぶっこわれた。さようなら。本当によく頑張ってくれました。感謝の気持ちでいっぱいだ。しかし現実問題、オールツーのホームページはwindowsで作っていたので、そのバックアップがない。これを期に友人から入手したGoliveで新しく作り直そう。
稽古。今日も松竹生に夢中。あと玉置孝匡にも夢中。稽古場で人の稽古見て笑っている時間がとても好きだ。醍醐味というか、いい時間を過ごしたなという気持ちになる。それどころじゃないんだけど、私の場合。
稽古後新宿で下車して徘徊。土曜日だからかものすごい人。久しぶりに「ヤマンバ」っていう人種を見た。それから亡くなった友人にそっくりな人を見かけ、思わず「あっ」と声を出してしまった。あまりに似ていたが瞬間だった。その瞬間にしばらく引きずられた。一人で新宿の夜を歩くと懐かしい気持ちになる。記憶についていろいろ考えた。
2004/0312 ちくうにくびったけ
毎日
ペンギンプルペイルパイルズの稽古。松竹生さんという役者がいる。私は今久しぶりに彼に首ったけだ。遊園地再生事業団で共演させていただいた時も、松さんを見ているだけでつい笑ってしまう事が何度もあって、しかし本人は「?」な顔をする。何で笑っているのですか?みたいな顔。今日も松さんが芝居をしているその稽古を見ているだけでつい笑ってしまった。何だろう、面白いんだ。その、何だろう、普段はとてもとても謙虚で物静かな人なんだけど、舞台に上がると、その動きや表情すべてが味があって説得力があってそして今日気がついたのだけど可愛い。不思議な人だ。最近昔より優しい表情をする、気がする。子供が出来たからかな。何にしても松さんと共演できて嬉しいのだった。稽古頑張ろう。
2004/0311 セルフコントロール
別にTMネットワークについて書こうと言うわけではない。私の身体がここ最近おかしいため、今日は稽古前にものすごいスケジュールでセルフコントロール。大病院→自転車置き場で倒れた自転車を起こそうとした時に「ぐき」。ぎっくり腰の予感→思い立って10年降りの歯医者。歯を抜く計画を立てる。→やっぱりぎっくり腰かも・・とマッサージへ。→町の小さなクリニック。医療費合計2万円。ああ脱力感しかしよくやったよオレ。その後稽古。マッサージに行っておいてよかった。腰がとにかく弱い。いつぎっくり腰が来るか不安でならない。やはり鍼に行くべきか。7日後には歯を抜く。セブンデイズウォー。
稽古帰り、ぼくもとさきこに「阿呆の子みたい」と言われる。私の隣には共演者の水谷菜穂子さん、彼女は超ナイスプロポーション&オシャレさん。私はおきにいりの水色スキーウェアを着ていた(500円・下北沢シカゴで購入)。比較級としての「阿呆の子」。納得する。「田舎くさい」とも言われる。納得する。体型が田舎くさいと前々から気がついていた。デューク更家のウォーキングでもやるか。やらないか。いずれ、また。
ある計画を立てた。遂行するためにそれ関連の本を買おうとAMAZONで探したのだが、どれも品切れ中。そんなに人気があるのか、あれ。もしくは全く人気がないのか、あれ。
今日は南波典子さんHPのばもー俳句会締め切り日。毎週木曜日に俳句を考えるのが楽しくて仕方ないが、ありがちなものになってはいけないし奇を衒ってもいけないところでじっと考えると、ふと自分の言葉が生まれてくるから不思議だ。しかしまだ何かに頼っている気がする。何かに、誰かに。
心はいつもさざ波立つ。それはしかし、最近の料理本や雑誌を見ていて思うことで、「ある一つの穏やかな生活スタイル」というものに私は多少なりとも反逆したい気持ちがある。自然とはなどと考える時、私は布のことを「リネン」と言ってみたりするその本を目の前にして微妙な距離感の相違にただ立ちすくむ。だから私の生活はどうなんだよと言われると、人に誇れるものなど何もないのだった。その距離感に言葉があてはまらない。そんな自分がもどかしい。
2004/0310 オーディション
稽古は休み。昼間オーディションに麻布十番に。前に受けたオーディションと同じ会場で、ま、そんなことはどうでもよい。
声のオーディション。私、ブースで原稿を一読。その後・・
T「えーっと、君、普段何のフィールドで仕事してるの?」
私「舞台です」
T「ふーん。舞台やってる人ならわかるよね?」
私「は?」
T「お芝居・・ってさ、気持ちが入って初めてお芝居っていうんだよ」
私「はあ」
T「感情込めてやったら、おのずと抑揚が出てくるもんなんだよねえ、声優ってさ」
私「はあ」
・・その後、5分程説教が続く。笠木、泣きそうになりながら演技の基本について考え直すも負けず嫌いという性質が災いし次の録音ではめいっぱい「気持ちを入れてみる」。
T「オッケ!イタダキマシタ!」
私「(張り切り過ぎて息切れ)・・ありがとうございました・・」
終わり。この人、前に受けたとあるオーディションにもいて、同じようなことを私に言ったのでよく覚えていました。髪型から仮にテクノカットさん(だからTさん)と呼びます。で、今日再会。監督だと思っていたら違うらしいのです。一体何の人なのか全く分からない。オーディションでの演技指導さん?え、そんな人いる?アニメ界の大御所?テクノカット?わからない・・誰?(すごく有名な人かもね)。
麻布十番の本屋で、噂の真相休刊号を立ち読み。「本当に終わるんだな・・」と妙にしんみりしていたら、休刊スペシャル号が出るんだって。引っ張るね。
今日くらい暖かいといい。読書はしばらくお休み。セリフを覚える。覚えようとする、と言った方が正しいか?
2004/0308 始まったよ
今日からペンギンプルペイルパイルズの稽古。緊張。松竹生さんとはなんと5年ぶりの共演。久しぶり!皆さん見に来て下さい、ぜひ見に来て下さいね。4月7日からザ・スズナリ。稽古後初日ということでお好み焼き屋で乾杯。「これからよろしくお願いします、お疲れ様でした」と音頭をとる倉持さんの横で小さな声で「..おめでとうございました」と私。思えば会ってきちんとおめでとうを言う機会がなく、今日初めて言えた。岸田戯曲賞、おめでとうございました。明日から怒濤の稽古が、静かな始まりの日、空は晴れ渡っていた。私は稽古日記のようなものを書くのが苦手なので(稽古で役者として苦しんでいることがうまく書けないため)、今後も読書日記のような感じで更新するとは思うが、それでも毎日稽古はしているのです。
昨日キヨスクで購入した「世界地図の楽しみ方」(三笠文庫/ライフサイエンス編)がすこぶる面白い。トルコには「バルルック・カプルシャ」という湯治温泉があるのだそうですが、世界の皮膚病患者がそこに集まるのは、温泉にはなされた体長2センチほどの無数の魚が病気におかされた皮膚を食べてくれるからなんだって!1日6時間の入浴を20日間続けるとどんな皮膚病も直るんだって!マジかよ?
2004/0307 酷寒
がじろう、亀虫、天気はよいけれど。
今日はopalucのメンバー、鈴木龍一郎監督の映画撮影。
酷寒のお台場海浜公園での撮影だった。はじめは皆元気が良かったのだけど、だんだん青ざめてきて、鼻だけ赤くなって、そのうち無口になっていった。春めいて来たとは言え、まだまだ寒さ厳しき今日この頃、私は冬の撮影をなめていた。撮影だし、お気に入りの春物コートを気張って着て行った私がバカだった。いてもたっていられぬ寒さ、だってここは東京湾。ふきっさらしの風は決して止まらない。「お台場で死ぬかもしんない」と本気で思った。上の写真は共演者の杉山彦々(ひこひこ)くんと尾本貴史くん。「亀虫」でも大変お世話になりました。杉山くんはものすごい髪型だった。ガジロウと呼ばれていた。大学生の時はツルンとしていてかわいかった、確か。今いろいろな映画に出演している人気急上昇の役者さんです。「亀虫」尾本君は寡黙な好青年なのだが、芝居をするととても個性的で面白い。もし「ビルマの竪琴2004」という映画が製作されるとしたら間違いなく彼は主役でいけると思ったのだがこの例え話事体よくわかんない。写真は撮れなかったけど、オールツーのお手伝いもしてくれた大庭さんはいつもは照明屋さんなんだけど、今回役者に初挑戦!ものすごい面白かった!いきいきしてた。でも自分の出番が終わった後すぐに「日が落ちるのは5時だからそろそろ休憩して1時から撮影開始ね!」と現場を仕切り、カポックを持ってさっさと光を
あやつるスタッフに逆戻り。さすが。
opalucの人たちの映画に参加させてもらう時はいつも感心する。彼らの集団はとてもうまく機能している気がする。皆映画が好きで、役者でもスタッフでも、きちんと自分の守備範囲の仕事をこなし、それ以外の仕事にも興味を持ち、またこなす。それが当たり前になっているように思える。やはりこれは奇跡的な出会いによってそしてお互いを尊敬し、また映画を作る過程を楽しむことができる人たちが集まっている集団で、それは私が今オールツーステップスクールの事を考える上でとても刺激になる。監督はカメラの月永くんの撮る絵を信頼し、また月永くんもそれにきっちり答えたいと思っているのだろうと、部外者の私にはそんな風に見えた。そんなことを言ったら「どうかな」とはぐらかされるかもしれないが。
鈴木くんは学生の時から私をよく出演させてくれる奇特な監督だ。彼はとても優しくいつもニコニコしていて、一緒にいると本当に幸福な穏やかな気持ちになる友人の一人なのだが、「映画撮るよ」と言って送ってくる台本はいつも鋭い。鋭角な本。彼の普段の姿とのギャップが大きいのでそれがいつも楽しい。優しさの裏には、何がある?
そんなこんなで終わった後に食べたラーメンはあまりに美味しかったのだった。春よ、来い。
2004/0305 ワークショップ
オールツーステップスクール。今日は私が主催するワークショップの日。
皆に何をやってもらいたいかというより、自分が何をやってみたいかということに重きを置いて考えた。
で、好きな本を紹介するという単純なプレゼンをやっていただいた。プレゼンを組み立ててもらう時間の中で、私は必ずメモをとってくれと皆に伝えた。メモをとりながら自分の言いたいことを整理するという作業は目に見えて非常に効果的だと思うからだ。何ごともメモをとり、そしてそのメモをなくしてしまう私だけれど、頭で考えていることを言葉にする、その間に書くという作業を挟んでみれば、言葉との間に多少の距離をはかれるのではないかと思っている。で、プレゼンが始まる。皆持ってきてくれた本、面白そうですね。しかし、私は何が面白かったかというと「私は一体何を面白いと思っているか」という情熱が伝わってくるプレゼン。柳沢茂樹は宮崎駿の「シュナの旅」を紹介してくれたのだが、彼がどれだけ宮崎駿の絵が好きか、静かだけどゆっくりだけど彼の説明から伝わってきた。「とにかく気持ちいい。」と断言しているものを、やはり私は読みたいと思うし、読んでみて「ああ私はあまり面白くなかった」と思っても何の後悔もない。むしろ心地よい脱力感が訪れるだろう。人が何かを愛する情熱を知りたいので、照れていても始まらない。で、私の反省として「人生の中で忘れられないというぐらいの本を持ってきて」と言えば良かった。そんなこと言ったら「選べません」とブーイングしつつ、皆もっと充実した本選びの時間が過ごせたのではないか。そして最後にこのプレゼンを聞いて何の本が一番面白そうか、または読んでみたくなったかを投票、1位に選ばれた本、浅野晋康くんの紹介したマルケスと南波典子さんが紹介したゴンブロヴィッチをまたの機会に皆で読んでみようと思う。私は田中英光「オリンポスの果実」を簡単に紹介するも、女子から「よみたくなーい」という声が上がってしまう。私の説明がいけなかった。「思春期の男の子の言い訳とかにきびとか性欲とか気持ち悪い感じ満載で・・・」そりゃ、読みたくないわ。その上「いづみちゃんは何が面白かったの?」と質問される始末。ごめん、英光。あなたの素晴らしい傑作「オリンポスの果実」を皆に上手に紹介できないばかりか、印象を悪くしてしまったよ。プレゼンの難しさを改めて実感。自分の面白いと思う気持ちを伝えるというたったこれだけのことの困難。ああ、気持ち悪くて本当にわくわくするのに。ほんとに面白いのに申し訳ないなと思っていたら、矢野愛が「かさぎさんが紹介してくれた本、読みたいです。わかるんですよ私。かさぎさんの言ってること。」とのたまうではないか。その場で貸し出し。英光、よかったね。嬉しかったです。ワークショップには多々反省が多く、小さいことからこつこつと。
土田よしこのマンガがトリウッドで上映されるらしい。これは見に行ってみたいな。柳沢くんが言っていたのだけど、私にとって「気持ちいいもの」とは何だろうと考えている。土田よしこの絵、高野文子の絵、家の中を細かく書いたイラスト、のび太が走っている絵、そう言えば最近暮らしの手帖で挿し絵を描いていた花森安治のイラストを見ていると心が静かに燃える。装丁家としても編集者としてもとても魅力的な人、大好きになっている。手書きのフォントが美しい。
最近考えていることは、いつでも笑っていられたらいいなという、上沼恵美子かよ。上沼恵美子は好きなのだけど、あの番組は気持ちよくない。土曜の朝はいつも気持ち悪い。とか文句言っている間にもいつでも笑みを。
テレビから自分の声が。あるCMの声をやっています。頻繁にやっているらしく、何度も見て自分の声を聞く。へんな感覚。
2004/0304 別にどうでもいいこと
最近は朝早くから仕事をしている。満員電車に揺られて御徒町、特殊なにおいがする。紫の怪しいビル、多慶屋の横を通りスターバックスに寄ってラテを買い出勤。昔ここら辺りには紫に対抗して銀だか金だかのさらに怪しいビル、ゼアがあったが倒産したらしい。今はもうない風景が妙に懐かしい。会社に行き、しばらくぼーっとしている。何故かというと、仕事がまったくない。昔の職場では暇な時間はインターネットしていたので充実した午前中を過ごしていたのだが、今はパソコンを使う仕事ではないので、それも出来ず、ただ机の前に座り何をするでもなく空を見ている。今日は二時間程そういう時間を過ごしたが、やはり苦痛だった。何かくれ/私を埋めてくれ。
で、ちょこちょこ仕事をして、帰り道上野の丸井地下にある本屋へ。この本屋は私が高校生の時に随分お世話になった本屋だ。昔行った本屋に偶然足を踏み入れると、当時そこで買った本のことを思い出す。ちなみにこの本屋では昔松浦理瑛子の「親指Pの修行時代」を買ったのでかなり印象深い。でも今日は何も買わなかった。
自分の本棚を見て、この本は何処で買ったかとは考えないが、本屋に行くと思い出す。渋谷パルコブックセンターではドストエフスキーの「白夜」を買ったし、さそうあきらの「黒いおねえさん」も確かここ。池袋のリブロでは大学受験の時に宮沢賢治「ビジテリアン大祭」を買った。20代前半には大分お世話になった新宿の紀伊国屋では藤子・A・不二夫の「妻倒れ夫オロオロ日記」や山本直樹の「BLUE」を買い、渋谷のブックファーストでは矢沢永吉「成り上がり」と「失われた時を求めて」を買った。その時々の自分の姿も何を思っていたかもなんとなく思い出せる。ああ、でもあんまり面白くなかった本のことは忘れがちだな、多分。あと我が本棚に「ゴメスの名はゴメス」っていう古い本があるのだけど、この本買った記憶もないし、借りてパックった(通称借りパク)の記憶もない。第一読んだ記憶もないし、読みたいとも思わない。なんだろ、これ。いつからあるのかな。まあ、しかし最近古本屋で本を買うことが多いため、この本はどこのブックオフで買ったか分からなくなることが多い。どこも同じだからさあ、ブックオフ。清水国明の店内アナウンスも含め、どの土地でもブックオフはブックオフ。あ、まんだらけ中野店で買ったマンガはよく覚えている。萩尾望都「トーマの心臓」、木原敏江「あーらわが殿!」、手塚治虫「日本発狂」、「罪と罰」、「人間昆虫記」大島弓子「なずなよなずな」。だからなんだって話だけど、とりあえずどんな本屋でも本があればそこは好きな場所なんだなと思った。そんな中でも私が一番好きな本屋は、昔の池袋リブロ。気持ちのよい記憶しかない。
2004/0229 ニブロール
空。
ニブロール「ドライフラワー」を見に、初台へ。初めての扉を開く気持ちで緊張する。客席には東京タンバリンで共演したダンサーの寺田未来ちゃんもいた。
いろいろな気持ちが行き交い、言葉がない分伝わってくるものに形がなく、私の中に自由さが生まれたような気持ちになる。私はある彼女を見ていた。彼女の姿が美しく、強く、無言の中で人が表現するものの大きさを感じた。オープニングの赤いドレスが力強く、またその日の私が求めていたものだったように思えた。赤の力強さが気持ちよかった。幸福と不幸、やはりここでもその言葉が頭に浮かんだ。それは幸福とか不幸とかという言葉ではなく、何を表現することが今一番私に必要なのだろうかと考えた。希望も絶望ももう終わったのなら、一体そこに何が残るのか。からだ。ひと。むし。とり。と、松倉如子のように言葉を並べてみる。言葉にある力、空にある喜び、身体にある不自由がある。
いとうせいこう「難解な絵本」を読んだ、やっと。久しぶりに活字を読んで声をあげて笑った。随分昔の本だけど、挿し絵がそんな気分を醸していたけど、私はとても素直に楽しく読んだ。
オールツーステップスクールについて考える日々が続く。仕事をしていても「集団」についてばかり考えてしまう。私は今とあるメーカーの営業事務をしているのだが、営業マンという人々には頭が下がる。皆一個のモノを売るのに精一杯だ。そこには不気味さも確かにあるけど、ちとばかしというか、かなり見直した。営業、素晴らしい。ビバ!営業。水を得た魚たちよ、ゆけ!それで、オールツーについて一人で考えていると、果てしない世界に置いてかれたような気分になったりする瞬間がある。その感覚は自分が自分の足で歩こうとし始めたからで、何も恐いことなんてないんだと思う。気分の問題だし。陸の孤島じゃないし。ただ、毎日考えて考えて考え抜いたその先に、オールツーステップスクールの未来(もしくは私の未来)があるに決まっているのだとすると、それはもう果てなきポジティブシンキングの類い。私の考えるオールツーステップスクールの形はいったい何なのか、理想を追うことは難しいのか、そもそも理想とは何なのだろうか。筋道を立てることが苦手なようだ。それは悲しい。
しかし、悲しみだけではいけない。スターバックスコーヒーは本当に美味しい。もちろんそんなことは皆知っていること。私だけが知っていることでもなんでもない。でも美味しいよ。香りがいいよ。今さら!
雪が降ると、気分が踊る。どんなに寒くとも雪が降れば、最高。矢沢永吉「成り上がり」を読み返し、3月を乗り切る所存。
2004/0227 自分に説教
昨日、「トーキョー・ボディ」で共演した熊谷知彦くんが出演しているパパ・タラフマラ「ストリート・オブ・クロコダイル」を見に行く。久しぶりにスパイラルホールに行った。私の記憶が確かならば、寒空はだかさんと初めて会ったのはここスパイラルホールで、それ以来お会いしていない。赤いシャツを着ていた、6年前くらいか。ギャラリーはたまにふらっと寄るのだけど。
中に入ると、ちょうどいい大きさの劇場だなと思った。素敵で且つ見やすい。熊谷君が降ってきた。こんなことをやっているのか!私の中で熊谷君は「不思議な同級生」という印象だった。トーキョー・ボディでも何となく女性的な優しさを持った人と思っていたが、たまに不思議っ子発言も飛びだす謎の男の子。オープニング、彼のその姿すべてに圧倒された。美しいな、と思った。それにしても髪の毛剃っているダンサーの人が多かった。熊谷君以外の男の人は丸刈りもしくは剃っていた。友人の岸潤一郎(元ハイレグジーザス)くんに皆似ている。岸君がいっぱい。夢の世界。そんなことはどうでもいいんだ。気になるけど。
帰り、一人で表参道を歩く。表参道は好きな街だ。一人で歩くといろいろ整理される。アスファルトを見て歩いてみたり人にぶつかりそうになったりで、大きな意味で前を向いて歩かなくちゃと顔をあげたら、コンタクトにゴミが入って大慌て。前を向いた時間、ほんの何秒。
もうひとつ好きな街、上野。今上野で働いている。上野の薄汚れた感じが懐かしく、常磐線の終着駅に自分の心が疼くのもいた仕方なし。上野では空を見上げる。汚れているけど、嫌いな空ではない。昔この街で「アイ・オー」って映画を見た。柴田恭平さん主演の。お客は2人、私と友だちのみ。そりゃね。何で見たのだろう?想い出と自分への疑問が交錯する。
「人生を幸と不幸ではかるのはもうやめよう。人生には等しく価値がある。」と私は何度かこの日記に記している。そうだ、繰り返しその言葉に励まされる。業田良家の「自虐の詩」を愛す。そしてその他の素晴らしいマンガと本に圧倒的に愛を捧げる。今読んでいる本は山本昌代「デンデラ野」。昔読んだことがあるのだが、持っていなかったので買って再読してみたが、面白い。音楽がないと辛いという友人やサッカー大好きな人と同じように、私にとって読書は幸福の糧であり生活だと最近感じる。多くの喜び、悲しみ、懐かしさ、美しさを本からマンガから享受して来た。そう考えると私の生活は、幸福だ。幸福、現実も幸福だし、生きていることそのものが幸福だろう。でも幸せか不幸かではかるのはもうやめよう。そういう考え方が、必要無いと感じた。そんなことを考えながら上野の街を歩いた。もうすぐ稽古が始まる。うわ、愉しみだ。ペンギンプルペイルパイルズ、一体私はどうなるのか、誰も知らないしわからない。明日くたばるかもしれない。だからまあ、なんというか、一生懸命やってみる。今のとこはまあそんな感じなんだー(サニーデイサービス)。
そう考えたら少し元気になってきた!子供の思考。
寒の戻り、暖かくなって嬉しかったけど、急な北風は胸が疼く。あと今年はヒールを生活に折り込んでいこうと心に誓う。足が太いのは一年中スニーカーとかスリッポンとかばかり履いているからだ、たぶん、きっと。何で足が太いのか、永遠の謎、とか言ってる場合じゃねえんだよ。お前のせいだよ私の。己を鍛えよう。
2004/0225/どうもこうもねえ
だめじゃん。FTPサーバーがおかしいみたいです。もう乗り換えたいな、このページ。引っ越しが好き。サーバーメンテでドメイン名とかいろいろ変わっちゃうし、アドレスだって変わってたよ、いつの間にか。
というわけで画像は表示されません。
あ、出来た。
2004/0225/どうですか
タグ打ちでページを作ってみた。
どうかな。久しぶりでいろいろ忘れてるよ。
今まではwindowsのホームページビルダーで作っていたのだが、どうしてもMacでホームページを組み立ててみたくなったのです。本屋に行って「Macで作るホームページ」みたいな本を買おうと思ったのだけど、そんな本は皆無。今まで気がつかなかったが圧倒的にMacの本は少ない。
マイMacにはイラストレーターとフォトショップが入っている。そっちをあれこれ使ってみたくなって、で、面倒だからホームページ作業全般を全てMacに移行したいのだが、私はMac初心者のため、それどころではない状況。キーボートにも手間取っている。キーボード重いんだよ、このiMac。しかし、こんなことをあれやこれやとやっているのがとても楽しい。好きなんだな、パソコン全般が。気分転換。
気分が落ちている時に何をすれば上がるか。
パソコンに向かう。スラムダンクを読む。料理をする。諦めて考える。文章を書く。写真を撮る。諦めて考える。
最近は写真を撮るのが楽しい。
近頃くだらない夢ばかり見るのだが、今日の夢は自分が死んで、2日後に生き返るという夢だった。
出演者は皆きょとんとしていた。
フランス留学中のさよちゃんからのメールで「夢では現実で折り合いのつかないことに決着をつけたりする」などと書いてあって、それはなるほどなと思っているんだが、起きた時に夢と現実の区別がつかなくなるのは疲れる。そして「生き返る」などという都合のいい夢を見るとがっくり、落ち込んでしまうのだった。折り合いをつけ過ぎ。
月曜日。タ・マニネ「ワニを素手でつかまえる方法」を観劇。
今回は今までと違う。確実に何かが違っていた。
片桐はいりさんの役が素晴らしかった。いや、皆凄く面白くて良かったんだけど、片桐さんのセリフに私はぐっと来てしまったのだ。そのシーンはお客さんは皆笑っていたけれど、私ははっと現実に引き戻され、ふらっと泣いてしまった。
いいものを見ると気分が昂揚する。昂揚した。
まだ見ていない人も多いと思うので、あまり書いてしまうといけないのだけど、とにかく悲しみがそこにあってそして変化があった。過去と未来、嘘と現実におおのく。
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